『ラブライブ!サンシャイン!!』の登場人物の元ネタについて解説した記事です。
*2017年1月24日に本文を大幅更新(芹沢光治良記念館の追記等)しました。【2017年1月24日・追記】
*2017年4月22日に本文を追記や表を修正しました。【2017年4月22日・追記】
1.『ラブライブ!サンシャイン!!』キャラ設定は芹沢光治良に由来?
『ラブライブ!サンシャイン!!』のキャラ名や設定は、沼津の誇る小説家である芹沢光治良にそのルーツがあるのではないかと言われています。
下記のリンクでは早くからそのことが指摘されていました。
また以下のツイートなどによれば、後述する芹沢光治良記念館にある話を元に『ラブライブ!サンシャイン!!』のストーリーが作られたと言及されています。
千歌タクシーの運転手さんに話を伺ったけどこの記念館にある話を元にサンシャインのストーリーが作られたりキャラの名前を決めていたらしい…
— しらぬい (@shiranui0002) 2017年4月22日
知らない方が多く、ここの館長さんも人が来なくて悩んでいるらしいので沼津に来た際にはぜひ行ってみてください
#lovelive_sunshine pic.twitter.com/Jum8v1m1s5
こちらの指摘が正しければ、芹沢光治良元ネタ説はほぼ確定といえるでしょう。
よってこれらの指摘を踏まえつつ、現在判明している情報をまとめていきたいと思います。
1-1.「芹沢光治良」関連書籍とサンシャインキャラの共通点
本文・該当箇所/→設定反映箇所 |
---|
↓こちらは「勝呂 奏」著の『評伝芹沢光治良―同伴する作家 』より |
芹沢の家は土地で津元と呼ばれる網元であった。(中略)零細な漁村にあって芹沢家は恵まれた地位にあったのである。(P.15~16)
→黒澤家が旧網元の名家という設定 |
三吉(注・叔父)の妻の千賀(ちか)(P.23)
→高海千歌ちゃん |
芹沢はかつて家の菩提寺であった島上寺に、隣家の清吉兄さんに付いて通うようになったのである。「わが青春」は<その様子が漢字とルビのようだとて、先生(注・島上寺にあった私塾の先生)は私をルビちゃんと呼んだ>(P.25)
→ルビィちゃん |
やがて安生家(注・芹沢の大学生生活を資金面で支えた一家)の娘である鞠と知り合うこととなり、プラトニックで真剣なかなわない恋愛を経験するのである。(P.61)
→小原鞠莉ちゃん |
芹沢は自ら宮内庁の馬場で早朝に乗馬の練習を始めたり(注・芹沢先生は東京帝国大学卒業後、農商務省に入り、競馬官も経験)(P.84)
→鞠莉ちゃんの乗馬趣味 |
芹沢は若い頃から<芸術の神、ミューズ>に魅入られてたくさんの原稿を書き(P.119)
→μ’sへのあこがれ |
親様は芹沢の名前が<光を、治めて、良しとする>と読むようにイエスの使徒ヨハネと関わりのあることを教え(P.304)
→津島善子ちゃんが自称ヨハネの中二病 |
↓以下、芹沢光治良の神シリーズ『人間の幸福 』より |
学科は全部優秀で、優等生だが、英語だけが駄目なために、優等生の賞状をもらえない年が多かったこと、気が弱くて、どちらかといえば、何事も消極的で、目立たない学生だったこと、(中略)声がよくて重要な聖歌隊員で、いつも熱心に聖歌をあげているのに、仏教のお坊さんになりたい希望だったこと等(P.93)
→花丸の寺生まれで聖歌隊の元ネタ |
一応関連書籍には順次目を通していきますので、わかり次第追記していきます。
2.国木田花丸の聖地?芹沢光治良記念館
『ラブライブ!サンシャイン!!』各キャラの元ネタが、芹沢関連書籍にあるのではないかという点については、前章で確認しました。
しかし、そもそもどうやってこの元ネタが判明したのでしょうか。実はG'sマガジンでは国木田花丸がそのメッセージの中で言及しています。
↑画像は『ラブライブ!サンシャイン!! FIRST FAN BOOK』47頁より
画像上の花丸メッセージ内にて、先述の書籍を思わせる台詞があります。このことから『ラブライブ!サンシャイン!!』のキャラの中でも、国木田花丸と芹沢光治良は特に密接な繋がりがあると言えるかもしれません。
というわけで、筆者のように花丸推しの方は特に『芹沢光治良記念館』を訪れることをお勧めします。
◇開館時間
9:00~16:30(入館は16:00まで)
(駐車場は16:30に施錠します)◇観覧料
大人(高校生以上) 100円
小人 50円
※20人以上の団体は2割引
※市内の小中学生は無料◇休館日(平成29年度)
毎週月曜日(休日にあたるときはその翌日)
休日の翌日(土日祭日を除く)
年末年始(12月29日~1月3日)
※臨時休館日は、その都度ホームページでお知らせします。
下の資料2枚は芹沢光治良記念館でのいただきものです。
ともかく「芹沢光治良記念館はいいぞ」という宣伝になります。沼津市を訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてください。