『ラブライブ!サンシャイン!!』第13話「サンシャイン」に寄せて
第13話「サンシャイン」の放送を受けて筆者の感想や今後のブログの方針を示した記事です。
目次:『ラブライブ!サンシャイン!!』第13話「サンシャイン」に寄せて
①いまの率直な気持ち
②「輝き狂想曲」としての『ラブライブ!サンシャイン!!』
③「Aqours第2回センターポジション総選挙開催」
いまの率直な気持ち
あっという間に駆け抜けた3か月間だったなあというのが、今の偽らざる感情です。特に筆者の場合は「渡辺曜考察」という非常にニッチな楽しみ方をしていたこともありました。毎週本編を繰り返し見返して、さらに他の方の考察記事にも目を通し、「渡辺曜」や『ラブライブ!サンシャイン!!』に対する知見を深めていく過程がとても充実した時間となりました。
それらを提供してくださったのは、間違いなく『ラブライブ!サンシャイン!!』という作品のおかげですし、その意味において、このコンテンツを作り上げてきたスタッフや関係各所の皆様には感謝しかありません。
『ラ!サンシャイン!!』スタッフ・関係者の皆様お疲れ様でした。渡辺曜をはじめ、様々な考察や議論を重ねるなど非常に楽しませていただいた3か月間でした。アニメは終わってしまいましたが、コンテンツとしてはまだまだ続いていくようなのでこれからも応援していきたいと思います(総括)。
— 渡辺総研@センターは花丸さんに (@WTNBYoU_0803) 2016年9月24日
そのうえで第13話「サンシャイン」についてですが、議論を巻き起こすような内容になったようです。まだ本編を視聴されてない方もいらっしゃると思うので、ネタバレしない程度にまとめると次のようになります。
一言でまとめると「私たちの輝きはこれからだ!」エンドでした(13話)。
— 渡辺総研@センターは花丸さんに (@WTNBYoU_0803) 2016年9月24日
あるいはこんな指摘をされている方もいらっしゃいました。
ラブライブ!サンシャイン!!、たぶんこれはアニメポエムだったんだと思う。ポエムという表現手法を使ったアニメではなく、アニメという表現手法を使ったポエムだったんだと思う。まさに新時代だった。
— rontorl (@rontorl) 2016年9月24日
というわけで、まあ人によっていろいろな感想があると思います。
なので、筆者のケースで少しお話しします。誤解を恐れずに言えば「すでに見切りをつけていたので、特に批判する気も起きなかった」というのが感想です。
これはしっかりと説明する必要があるのですが、筆者の場合は『ラブライブ!サンシャイン!!』という作品全体というよりは「渡辺曜」単体への考察、さらにいえば「〈神〉としての〈渡辺曜〉」への考察という非常に頭がおかしい感じの楽しみ方をしていました。
しかしそうした楽しみ方は第11話「友情ヨーソロー」で瓦解しましたので、筆者的には第11話放送前までが盛り上がりのピークであったように思えます。
そんな事情もあり第12話/13話はある種の惰性で見ていた感もあり、皆様よりも一歩引いた目線で見ていたという背景もあるのかなと思います。
そんな筆者から見て第13話「サンシャイン」は、「まあこんなものかな」という感想でしたね。作画も曲も良かったのでクオリティとして高いと思いますが、いわゆる「ミュージカル演出」に対する批判も一定の理解はできるという印象です。
個人的には最後のダンス衣装がめちゃくちゃ好みだったのですが、室田氏のデザインだったのですね。驚きました*1。
視聴者があれをどう受け止めるのかはわかりませんが、スタッフ的には「第13話こそ一番作りたかった内容なのではないか」という受け止め方をしましたね、筆者としては。
ある意味で「ラブライブ!」を体現した最終話だったと思います。
「輝き狂想曲」としての『ラブライブ!サンシャイン!!』
さて、本編そのものに触れるつもりは特にないのですが、筆者が気になった箇所への指摘を少し。
それは「輝き」というアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』のテーマとなる用語についてです。
この言葉が作品全体のキーワードであることは間違いありません(第13話でもそれは同様です)。しかしこの「輝き」という言葉がどのような意味なのか、理解している人間がどれだけいるのか疑問でもありました。少なくとも筆者にはよくわかりませんでした。
たとえば第11話では、渡辺曜さんと梨子さんが、千歌にとっての「輝く」の意味について言及している箇所があります。
〈千歌がスクールアイドルを始めた理由について〉
渡辺曜「千歌ちゃんにとって、「輝く」ということは『自分ひとりじゃなくて、誰かと手を取り合い、みんなで一緒に輝くこと』なんだよね」
桜内梨子「私や曜ちゃんや、普通のみんなが集まって、ひとりじゃとても作れない大きな輝きを作る。その輝きが、学校や聴いてる人に広がっていく、繋がっていく」
渡辺曜「それが、千歌ちゃんがやりたかったこと。スクールアイドルの中に見つけた輝きなんだ」
第11話「友情ヨーソロー」より
これは筆者もブログを書く上で気を付けていることなのですが、「ある用語を使うときはそれがどのような意味で用いているのか、定義を明確にする」ことは非常に重要です。
その意味で上記の引用文に照らせば、「輝く(=定義要件)」の意味は「自分ひとりじゃなくて、誰かと手を取り合い、みんなで一緒に輝くこと」となっています。
「輝く」の意味について説明しているのに、定義内で「輝く」という単語を使ってしまっては意味が分かりませんね。
このように『ラブライブ!サンシャイン!!』では「輝く」という用語が多用されているにもかかわらず、その意味がどこか捉えどころのないバズワードとして機能している点が気になるところです。
第13話でも千歌自身の口から「輝くとは」について言及しているシーンがあるのですが、基本的には上記の意味の反復ですね。
第5話「ヨハネ堕天」において千歌が「スクールアイドルの連綿とした繋がり」について次のように述べています。
高海千歌「ステージの上で自分の好きを迷わずに見せることなんだよ。(中略) 自分が一番好きな姿を、輝いてる姿を見せることなんだよ」
第5話「ヨハネ堕天」より
このシーンからも「スクールアイドル(=定義要件)とは、輝いてる姿を見せること」としていますので、スクールアイドルの定義も輝くという定義が絡んでくるんですよね。
以上、「輝く」という用語が作品の根幹にかかわるキーワードであるにもかかわらず、その意味で作中内で明確に示されないことは問題であると感じました。
と、難癖をつけてみましたが、一応フォローもしておきます。
この「輝く」という用語の意味は作品全体を通じてみれば「自分らしさを表現する」の意味とほぼ同義とみなせるでしょう。つまり、「自分らしさ」は人によってそれぞれ異なりますので、人によって「輝く」という受け止め方や解釈も多様になるということです。
また作中で千歌さんの「輝く」の定義が移ろうのも、千歌さん自身が成長していくことでその答えが変化したとも受け取れるんですよね。
まあこんな取っつき方をしてるのは筆者くらいだと思いますが、「輝く」の定義が明確に示されないことで、どこか抽象論に終始とどまっているような、視聴者にもやもやとした印象を与えているという側面はあるのかなと思いました。
「Aqours第2回センターポジション総選挙開催」
第13話放送後は「二期」…ではなく「Aqours第2回センターポジション総選挙開催」が告知されました。
このタイミングでセンター総選挙とは驚きです。正直このタイミングでは人気投票上位陣はほぼ固定化されているので、今まで同じような結果になるのではないかと懸念しています。
筆者としてはセンター総選挙は次のようなスタンスです。
渡辺曜さんは少し自重された方がよいのではないでしょうか? 一度くらいは国木田花丸さんに譲られてもよいのではないでしょうか(本心)
— 渡辺総研@センターは花丸さんに (@WTNBYoU_0803) 2016年9月24日
こんなブログをやってはいますが、「センター総選挙で渡辺曜さんが二連続で一位獲得!」みたいな事態はぜひとも回避したいというのが筆者の立場です。
正直渡辺曜さんについては調べれば調べるほど「なんでこんなに人気なんだ…(ドン引き)」みたいなところありますからね(失礼)。
渡辺曜さんは好きですが、人生経験を積むためにも一度3位圏内から脱落したほうがいいと思います。 pic.twitter.com/oceoOPT7W7
— 渡辺総研@センターは花丸さんに (@WTNBYoU_0803) 2016年9月25日
つまり何が言いたいかというと、「筆者は国木田花丸さんを応援していきます」ということです。もう放送も終わりましたし、あまり取り繕う必要もないと思います(大好きはもう隠さない)。
というわけで、まるちゃん頑張れ!!!
最後にブログ運営について少し。
ひとまず9月いっぱいまではブログの更新は続けていこうと思います。しかしアニメも終わりましたし(10月から再放送はありますが)、10月からは不定期更新になると思います。
筆者の事情で12月からブログの更新そのものができなくなる可能性がありますので、それまではなんとなく続けていく所存です。
P.S. 本日9月25日はキングこと「高槻かなこ」氏のお誕生日です。おめでとうございます。
#高槻かなこ生誕祭2016
— 高槻かなこ (@Kanako_tktk) 2016年9月24日
ありがとおお。・゜・(ノД`)・゜・。 pic.twitter.com/2QY4a0AkwO