2016年9月27日(火)より電撃コミックスNEXTにて発売中のコミック『ラブライブ!サンシャイン!!』1巻の渡辺曜についてまとめた記事です。
ラブライブ!サンシャイン!!(1) (電撃コミックスNEXT)
【更新履歴表】
*2017年7月9日・初投稿
*一部リンク等を差し替えしました【2017年11月12日・追記】
1. 漫画版『ラブライブ!サンシャイン!!』とは
電撃G’sマガジンで連載中のコミカライズ版『ラブライブ!サンシャイン!!』のことを言います。
こちらは千歌さんが最初にスクールアイドルに誘うのが果南さんであったりと、アニメとはまた違ったストーリーラインで物語が進みます。いわゆるGODこと公野櫻子版『ラブライブ!サンシャイン!!』の設定に近しいものと言われています。
渡辺総研では電撃G’sマガジンのレビュー記事として、過去にいくつか紹介してきました。
2. 漫画版「渡辺曜」の研究価値
当ブログ「渡辺曜研究委員会」では渡辺曜のキャラクター性について分析し、その魅力について考察してきました。
筆者こと渡辺総研はアニメ1期の渡辺曜を見たことをきっかけに当ブログを設立したのですが、漫画版「渡辺曜」は、先述した事情もありアニメ版「渡辺曜」とは一線を画した設定となっています(無論キャラクターの本質そのものは、描写の差異こそあれど、メディアミックスを経ても一貫しているはずであるという前提にここでは立っている)。
つまり漫画版「渡辺曜」について知ることは、アニメ版「渡辺曜」との違いを知ることであり、その違いとは「アニメ版渡辺曜(ないしは渡辺曜というキャラクターそのものが)の内包する魅力に迫ること」に繋がります。
これが筆者が漫画版「渡辺曜」に注目する最大の理由です。
3. 1巻はほぼモブの渡辺曜
このように高尚なことを述べてきたのですが、コミック『ラブライブ!サンシャイン!!』1巻(第1話~第5話)では渡辺曜はほとんど出番がありません。それどころか「渡辺曜」の「渡」の字すら出てきません。そのため筆者はこれを「モブ辺曜」と呼んでいます。
↑画像は〈コミック『ラブライブ!サンシャイン!!』125頁〉より
というわけでただでさえ出番の少ないコミック1巻のモブ辺曜についてまとめてみます。
3-1. コミック第4話
↑画像は〈コミック『ラブライブ!サンシャイン!!』99頁〉より
渡辺曜、記念すべきコミック初登場は99ページ目です(扉絵などを除き、漫画本編では初登場)。
かなり地味ですが、この一枚からも重要な情報は得られます。
つまり「君ここアニメPV」「TVアニメ」と同様に、渡辺曜は千歌さんの左隣の席に座っているということですね。これらすべてに共通する設定という意味ではわりと貴重な発見です。
↑画像は〈コミック『ラブライブ!サンシャイン!!』101頁〉より
千歌さんのデフォルメ表情の対比となる渡辺曜。
この1コマだけでは断言はできませんが、手の形が拍手の途中なのか指を合わせているだけなのかで意味合いが変わりそうですね。後者なら「えー?転校生かわいいー!どんな子かなー?」と期待に胸を膨らませている女子力の高い仕草と言えなくもないです。無論普通に拍手している可能性の方が高いので、下手なことは言えませんが。
3-2. コミック第5話
↑画像は〈コミック『ラブライブ!サンシャイン!!』111頁〉より
突然見ず知らずの転校生(渡辺曜の視点から見ると)に抱き着く千歌さんを前にした渡辺曜。
この渡辺曜さんは嫉妬などとは無縁そうで興味深いですよねというかアホ面っぽい。
↑画像は〈コミック『ラブライブ!サンシャイン!!』122頁〉より
いきなりスクールアイドルに勧誘した結果、梨子さんに逃げられてしまった千歌さんを笑う渡辺曜。
笑う際に掌を内側にして口元に寄せる仕草からも乙女の所作を感じますね。さらに次のコマでは両腕を後ろに残しつつ体は前方に進めるという動作も、どこか「渡辺r」のポーズを彷彿とさせます。過去に渡辺曜の所作について分析した記事を書いたことがありますが、さらに更新して書く必要性もうっすらと感じます。
↑画像は〈コミック『ラブライブ!サンシャイン!!』125頁〉より
1コマ目では後ろ髪もパーマのかかった癖っ毛であることが読み取れますし、2コマ目では突然千歌さんにハイタッチされても両足を揃えたまま受け止められる体幹の良さが伝わります。3コマ目ではアニメなど第3話までによく見られた困ったような愛想笑いの表情を浮かべるなど、おそらくコミック1巻で一番渡辺曜の情報が詰まっているページかと思います。
↑画像は〈コミック『ラブライブ!サンシャイン!!』126頁〉より
クラスメイトと同じような笑顔を浮かべているところを見ると、普段から千歌さんはクラスの中心的存在として見られているのかなあと推測もできますし、そうしたクラスの一員としてしっかり順応している渡辺曜の態度も読み取れます。
あと小さいことですが、後ろに荷物入れらしきロッカーが見えるので、やはり千歌さんと渡辺曜は教室窓際隅の一番後ろの座席に座っていることがわかります。
↑画像は〈コミック『ラブライブ!サンシャイン!!』127頁〉より
渡辺曜にとって、コミック1巻の見せ場と思われるページです。
この笑顔がいつも千歌さんを見守ってきたのだろうなあという憶測が容易にできる、慈愛の笑みですね。
敬礼ポーズ、寝顔もコミックでは初登場。その他電撃G'sマガジンやセカンドファンブックなどによると「(勉強はできるか?の質問に対して)まぁまぁ。自分ではできない方じゃないと思う*1」「(勉強をしっかり)やればできるがやらないだけ*2」「お勉強には自身がないけど、体力と根性は誰にも負けない!*3」などと供述しており、総合的には勉強はあまり得意ではなさそうです。アニメ2期ではこのあたりがどう描かれるか気になるところではあります。
↑画像は〈コミック『ラブライブ!サンシャイン!!』129頁〉より
以上を持って、コミック第1巻における渡辺曜のすべての出番を紹介しました。
渡辺総研的には色々と見どころがあったのですが、漫画としてはほぼモブ的扱いに終始した渡辺曜さんでした。
4. 総括
念のためフォローしておくと、モブは渡辺曜だけではありません。むしろ花丸・ルビィ・鞠莉さんについては本当に1カット映っているだけです。裏を返せば、物語としてはまだまだ序盤ですが、Aqoursメンバー自体は全員出演済みということです。
漫画版ではこの後「渡辺曜のAqours加入エピソード」がありますので、コミック2巻ではそこも収録される可能性があります(どこまで収録されるのかはまだ不明)。
なので渡辺曜的にはむしろ第2巻あるいは第3巻が本番と言えるかもしれません。
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*1:参照元リンク:電撃G’sマガジン2016年9月号を買ったのでレビューっぽいものを - 渡辺曜研究委員会
*2:参照元リンク:電撃G’sマガジン2016年9月号を買ったのでレビューっぽいものを - 渡辺曜研究委員会
*3:〈「 ラブライブ!サンシャイン!! SECOND FAN BOOK」〉80頁より