渡辺曜を再考する⑫:「データジャーナリズムから読み解く渡辺曜」
ネット上の様々なデータから渡辺曜を統計学的に分析する記事です。
目次:渡辺曜を再考する⑫:「データジャーナリズムから読み解く渡辺曜」
①Goole Trendsから見る『ラブライブ!サンシャイン!!』キャラ検索数
②当ブログのアクセス解析から見る「渡辺曜」検索
③総括
本題に入る前に少しだけイントロを。まずは以前書いた渡辺総研レポートの記事が多くの方に反応していただけたようです。改めてお礼申し上げます。
11話で神としての渡辺曜は死んだ。しかしそれが示すのは渡辺曜論争の終焉ではなく新たな時代の幕開けであった。すなわちポスト渡辺曜イズムの到来である。https://t.co/3NEn17mW33
— 渡辺総研@渡辺曜神学論者 (@WTNBYoU_0803) 2016年9月11日
筆者としてはこれはずっと書きたかった考察記事でして、反響をいただけたことは素直にうれしく思います。しかしながら、この記事で初めて当ブログを知った方が「頭のおかしい渡辺曜信者だ…!(ドン引き)」みたいな感想を持たれるのではないかという危惧も持ち合わせていました。
もともと当ブログ「渡辺曜研究委員会」は国内初の「渡辺曜」を専門に取り扱うシンクタンクとして発足しました。なので渡辺総研自体は特定の立場を取らず、中立を心掛けて分析をしています。しかし最近はTwitterでも「渡辺総研@渡辺曜神学論者」などと名乗るようになるなど、少しその立場が危ぶまれている側面もあるのかなと思います(特に上記の記事は筆者の素が色濃く出てしまいました)。
そこで今回は原点に立ち返り、客観的な視点(つまり統計学的データを用いて)から渡辺曜に対する分析を加えていきます。つまりちゃんとした研究もしているんだよという弁明的な記事であるということです。
Goole Trendsから見る『ラブライブ!サンシャイン!!』キャラ検索数
当ブログでは渡辺曜人気を測る指標として「Google Trends」を用いた「キャラ名」の検索数を調査してきました。過去に第一弾、第二弾とやってきましたので、今回は第三弾となります。
今回は、地域が「日本」、期間は「過去90日間」、「すべてのカテゴリ」において「ウェブ検索」でどれだけ検索されたのかという条件でデータを取得しました。
グラフの「青線が渡辺曜」「赤線が津島善子」「黄線が国木田花丸」「緑線が黒澤ダイヤ」を示しています。ちなみに「増毛町」は北海道北西部にある地名になります。「Google Trends」では検索数の絶対数がわからず、あくまで相対数しか測定できません。そこで検索数が比較的安定している地名をここに入れることで、キャラの検索数の相対値を導くことができるのです(「紫線の増毛町」はほぼ横ばいに推移していることがわかります)。
それでは画像の解説に入っていきます。
グラフの初期はどのキャラの検索数も低く、あまりキャラごとの差はありませんでした。これらの検索数が一気に上昇して山なりとなるのが7月3日、すなわちアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』の放送を起点に増加していることが分かります。
↑この埋め込み図は上記の「Google Trends」と同じデータです。
渡辺曜は実はアニメ放送前の段階から、センターポジション総選挙で人気投票一位を獲得するなど、すでに人気を集めていました。
アニメではその人気がさらに加速され、検索数も一位をキープするようになりました。検索数で100を記録したのは7月16日に放送された第3話「ファーストステップ」を受けてのものでしょう。ダンスのフォームが確認でき、見知らぬ他人にビラを配れるなど、渡辺曜の「完璧超人性」がTwitter上でも話題になりました。
このことからも渡辺曜人気=検索数は第3話までにおいて盤石の地位にあるものと思われました。ちなみに「赤線の津島善子」が検索数一位になっている箇所がありますが、これは「津島善子のお誕生日」が7月13日であったためです。Twitter上でも「#津島善子生誕祭2016」といったハッシュタグで数多く祝福のツイートが寄せられていました。
しかし渡辺曜人気一位(=検索数一位)は早くも崩壊することとなりました。国木田花丸の台頭です。7月23日放送の第4話「ふたりのキモチ」はいわゆる”るびまる回”でしたが、友達思いな花丸ちゃんの健気な姿が描かれることで検索数が急上昇。一時は渡辺曜をしのぐ勢いでした。
7月30日放送の第5話「ヨハネ堕天」はその名の通り”ヨハネ”回でしたが、このグラフでは津島善子を差し置いて花丸が検索数一位を獲得していることからもその勢いがうかがえます(花丸は善子の幼稚園からの幼馴染であり、その分出番にも恵まれたことが要因)。
8月6日は第6話「PVを作ろう」が放送され、これはいわゆる”Aqours6人回”でしたが、ここでも国木田花丸が検索数一位をキープ、渡辺曜は二位に甘んじます。ちなみに6話は花丸ちゃんの「未来ずら~」ネタが確立。渡辺曜は目立った出番はなかったものの、渡辺曜界隈では様々な考察で盛り上がっていました(ようちか案件。カメラから目を離し千歌を見つめる渡辺曜など)。
8月13日は第7話「TOKYO」、8月20日は第8話「くやしくないの?」が放送され、その時点では渡辺曜が検索数一位を奪還します。ちなみに第7話は”セイントスノー初登場回”、第8話はAqoursが”投票数0の挫折回”でした。
ここまでは検索数の上位3人はほぼ固定されていました。すなわち「渡辺曜」「国木田花丸」「津島善子」の3強です。しかし第9話によって新たな刺客が送り込まれてきました。それが「黒澤ダイヤ」です。
8月27日に放送された第9話「未熟DREAMER」はいわゆる”三年生Aqours加入回”でした。しかし三年生の中でも黒澤ダイヤの検索数が急上昇。キャラ単体としても、三年生キャラとしても、初めて一位に躍り出ます(ちなみに「松浦果南」「小原鞠莉」も検索数の上昇は認められたが、「黒澤ダイヤ」ほどの上昇幅は認められず)。
黒澤ダイヤの躍進は『ラブライブ!サンシャイン!!』の人気3強を塗り替える可能性を示しましたが、第10話で渡辺曜が再び王者の貫禄を見せます。
9月3日放送の第10話「シャイ煮はじめました」はいわゆる”ちかりこ回”でした。しかし渡辺曜の不穏なカット(=空鍋曜)などをはじめ、渡辺曜への言及ツイート数が拡大。10話放送後にTwitterで「渡辺曜」という単語が初めてトレンド入りを果たすなど、渡辺曜が世間に広く認知された回でもありました。
そして9月10日には第11話「友情ヨーソロー」が放送され、これがいわゆる”渡辺曜回”になります(「渡辺曜闇堕ち回」ではない)。ちなみに画像では9月10日以降のデータが反映されていないのですが、おそらく第3話以来の大幅な検索数が測定されるのではないかと予測されます。
このように「Google Trends」を用いることで、各回ごとのキャラクター人気を客観的にはかることができます。まだアニメは放送話数を残していますが、第1話から第11話までの検索数推移を見ても、全体的には渡辺曜人気は根強いと推測することができます。
当ブログのアクセス解析から見る「渡辺曜」検索
次は当ブログのアクセス解析を見ていきたいと思います。これも過去記事でやったことがある内容ですが、そのときはブログを訪れる方が一日当たり平均5人程度なのに対して、現在はおかげさまで一日あたり50人程度訪れるブログに成長できました。よって、当時よりもデータの信頼性は高まったと思われます。
それまではアクセス数200程度で推移していましたが、9月4日に過去最高の983を記録(9月3日第10話「シャイ煮はじめました」の放送以降)。それまでは固定ファンの読者の皆様に多く読んでいただいた印象ですが、今では多くの新規読者が検索エンジンからの流入で見ていただけるようになりました。
先日から当ブログのアクセス数が三倍近く跳ね上がったのですが、第10話放送後に「渡辺曜」がトレンド入りしたことを知り、世間一般において渡辺曜の認知度が高まった結果であるのかなと受け止めています。
— 渡辺総研@渡辺曜神学論者 (@WTNBYoU_0803) 2016年9月4日
次にYahoo!検索エンジンから当ブログに飛んできた方たちが、どのような検索ワードを入力しているのかのデータです(Googleは仕様上、検索ワードなどのデータが取れない)。
ちなみに9月6日時点のデータもあります。
渡辺総研のブログのアクセス解析より。「Yahoo!検索の詳しいアクセス元ページ」を示したものですが、やはり第10話で「渡辺曜の闇」が衆目を集めたようです。個人的には「曜ちゃんは早漏」がとても気になります。(2016/09/06) pic.twitter.com/DopsrltCHB
— 渡辺総研@渡辺曜神学論者 (@WTNBYoU_0803) 2016年9月6日
このように、各話ごとの内容について、皆様がどのような関心を持っているのかわかります。ちなみに余談ですが、第11話「友情ヨーソロー」にて渡辺曜さんが眼鏡をしていた描写から「コンタクト説」が浮上していますが、第10話「シャイ煮はじめました」では海の中で目を開けている描写があるんですよね。コンタクトで海の中で目を開けられるものですかね?(ホントに余談です)
そのほかの点でいえば、「眼鏡をかける渡辺曜」=「かよちん」を連想されている方が多い印象でした。渡辺曜は「小泉花陽」の要素を受け継いでいるのでしょうか(企画当初の時点では、小泉花陽と渡辺曜の髪型が似ているとの言及が多数あった)
と、このようなデータはあるんですが、正直今現在皆様が渡辺曜の何を知りたいのかはあまりわかりません。なにか疑問やコメントなどがあれば、当ブログのコメント欄や、渡辺総研のTwitterまでご連絡いただければと思います。
総括
今回の分析記事では以下のことを示しました。
・「Google Trends」による各キャラの検索数の推移ー第1話から第11話までで見ると、全体的に渡辺曜の検索数が多い
こんなところですね。まあ今回は真面目に統計のアプローチからも分析しているよという姿勢をお見せすることが目的でしたので、あまり目新しい情報は開示できませんでした。
ところでセブンイレブンで『ラブライブ!サンシャイン!!』の人気投票をやっているのですが、それらは人気を測る指標としてとても有益であると感じています。
個人的な体感としては、クリアファイルのはけ方などはやはり検索数3強が強い印象を受けました。しかし「Google Trends」で行っているのはキャラのフルネームでの検索数ですので、津島善子ならば「ヨハネ」という単語を拾えなかったりする欠点もあります(「ヨハネ」だと洗礼者の方も含まれる。かといって「ラブライブ ヨハネ」とわざわざ入力する人もいない)。
なので検索数3強と書いたのは、筆者はこれらを人気順位を予測する指標にはしていますが、決してキャラ人気そのものを示しているわけではないということです。検索数的にはルビィや千歌ちゃん、梨子ちゃんは3強に続く中堅という印象ですが、人気という意味では検索数3強に負けずとも劣らないと思います。単純に検索数という意味では、マリーさんと果南さんはこれからですね。
というわけで、渡辺曜人気という前提を再確認するためにも、そうした人気投票などにも注視していきます。
渡辺総研
P.S. 誤解されている方もいるかもしれませんが、筆者は一視聴者としては”花丸推し”です。渡辺曜はあくまで研究対象。
花丸ちゃんが今まで読んできた本の知識を活かして数々の難事件に挑む『国木田花丸の事件簿』みたいなスピンオフ作品ないですかね?
— 渡辺総研@渡辺曜神学論者 (@WTNBYoU_0803) 2016年9月10日
【付録・「黒澤ダイヤの単語選定のプロセス」】
関連用語でも検索をかけてみたが、やはり「黒澤ダイヤ」の検索数が安定しているため、こちらを採用。