渡辺曜を再考する⑦:「第5話で渡辺曜界隈が騒然とした理由」
第5話放送時のTwitterの反応などを元に、渡辺曜界隈の様子を記したルポみたいなものを書いた記事です。
目次:渡辺曜を再考する⑦:「第5話で渡辺曜界隈が騒然とした理由」
①第5話の渡辺曜まとめ
②渡辺曜界隈が騒然とした理由
③総括: 渡辺曜の〈拡張可能性〉
第5話の渡辺曜まとめ
まずは第5話の渡辺曜について、言いがかりも含めてポイントを見ていきます。5話について知りたいという方は過去記事を参照してください。
*過去記事:「【ネタバレ・画像あり】『ラブライブ!サンシャイン!!』第5話の内容・感想とポイントまとめ」は削除しました。詳しくは〈【重要なお知らせ】当ブログにおける画像の引用と著作権法第32条について - 渡辺曜研究委員会〉にて説明しています(2016/08/19追記)。
それでは第5話の渡辺曜のポイントについてそれぞれ見ていきます。
①渡辺曜の毒舌
〈ラブライブ!サンシャイン!![B-ch] 第5話 ヨハネ堕天|GYAO!|アニメ 〉より
まずは画像に至るまでの本編の流れを見ていきましょう。
メンバーはAqoursのアイドルランキングを上げる方法について相談をしている。
ルビィ「ライブの歌は評判良いんですけど…」
千歌「それに新加入の二人もカワイイって!」
ルビィ「そうなんですか!?(嬉しそうに)」
渡辺曜「特に花丸ちゃんの人気がすごいんだよね」
↑当該画像へ
千歌が一年生二人を褒め、ルビィが嬉しそうに答えた後、なぜかルビィをディスるような発言をする渡辺曜。筆者は感じませんが、「渡辺曜が後輩に無関心過ぎてヤバイ」という意見をTwitter上にてちらほら見かけました。その根拠にはこういった事例があるのではないでしょう。
一応フォローしておく、後のカットでルビィが花丸の人気を素直に喜んでいる描写がありますので、渡辺曜の発言を気にしているとは考えづらいです。しかし文章として読めば、そのように解釈もできるという点で「毒舌」と表題をつけました。
②デジタルネイティブ・渡辺曜
〈ラブライブ!サンシャイン!![B-ch] 第5話 ヨハネ堕天|GYAO!|アニメ 〉より
続いてのシーンです。花丸がパソコンの電源を落としてしまった後の渡辺曜のセリフです。
渡辺曜「衣装のデータ保存してたかなー?」
この発言からわかることは、渡辺曜は高海千歌のパソコンで(人のPCで)衣装作成の作業をしていること、衣装をデータ化して保存するというデジタルネイティブであること、また上記の発言によって、間接的に「国木田花丸を非難している」、つまり当てつけとも解釈はできます。
③渡辺曜のスルースキル
〈ラブライブ!サンシャイン!![B-ch] 第5話 ヨハネ堕天|GYAO!|アニメ 〉より
パソコンの使い方を知らない花丸に、渡辺曜が手ほどきをしているシーンです。
花丸「おおっ! こんなに弘法太子空海の情報が!」
渡辺曜「うん!ここで画面切り替わるからね?」
「おぉ!!!こんなに弘法大師、空海の情報が!!!!!」に対する「うん(スルー)ここで画面、切り替わるからね」という渡辺曜ちゃんの圧倒的対オタクコミュニケーション能力好き
— えんびたんさん (@AVE_EEE) 2016年7月30日
渡辺曜にかかれば、スルースキルも一流ということでしょうか。素直に見れば、後輩にパソコンの使い方を教えてあげる良い先輩とも捉えられます。
④人気至上主義者・渡辺曜
〈ラブライブ!サンシャイン!![B-ch] 第5話 ヨハネ堕天|GYAO!|アニメ 〉より
梨子の「やっぱり目立たなきゃダメなの?」を受けた渡辺曜のセリフ
渡辺曜「人気は大切だよ」
人気1位の人が言うと説得力がありますね。花丸も直近で行われた人気投票では3位を獲得する人気の持ち主です。人気下位のメンバーに対する当てつけに見えなくもないです。
*〈『ラブライブ!サンシャイン!!』第1回Aqoursセンターポジション総選挙 結果発表!! | 電撃G's magazine.com〉
⑤渡辺曜と人魚姫
〈ラブライブ!サンシャイン!![B-ch] 第5話 ヨハネ堕天|GYAO!|アニメ 〉より
ファイブマーメイドについて話しているメンバー
ルビィ「じゃあみんなの応援があれば、足になっちゃうとか!」
千歌「うおー!なんかいい、その設定!」
渡辺曜「でも代わりに声がなくなるという…」
千歌「ダメじゃん!」
梨子「だからその名前は忘れてって言ってるでしょ!」
渡辺曜「悲しい話だよねー人魚姫」
↑当該画像へ
このシーンで渡辺曜が「人魚姫」に言及しているのですが、このことで渡辺曜界隈の皆様が騒然としている様子がTwitterの反応などから伝わってきました。詳しくは次章で触れます。
⑥”普通”を理解できない渡辺曜?
〈ラブライブ!サンシャイン!![B-ch] 第5話 ヨハネ堕天|GYAO!|アニメ 〉より
花丸が善子の過去話をしているシーンです。
梨子「どうして堕天使だったんだろう?」
花丸「まる、わかる気がします。ずっと普通だったんだと思うんです。わたしたちと同じで、あまり目立たなくて…。そういうとき、思いませんか? これが本当の自分なのかなあって。元々は天使みたいにキラキラしてて、何かのはずみでこうなっちゃってるんじゃないかって…」
ルビィ「そっか…」
梨子「確かに、そういう気持ちあった気がする…」
↑当該画像へ
ここで一人だけうつむいてる渡辺曜は「花丸のいう”普通”を理解できていないのではないか?」という憶測が渡辺曜界隈を中心に繰り広げられていました。これも詳しくは次章で取り上げます。
渡辺曜界隈が騒然とした理由
渡辺曜界隈というと少し冗長な表現な気もしますので、ここでは「渡辺曜に夢中な人々」と定義して、彼ら/彼女らを”ワタナベスト”と呼ぶことにしましょう。
ワタナベストは第4話までの話数でも、様々なシーンから渡辺曜に関することに思いを巡らせてきました(その意味では筆者もワタナベストになります)。しかし第5話ではある意味において露骨にその燃料が投下されたということで、彼らの妄想も大いに捗ったのではないかと思われます。実際のTwitterの反応などについては、過去記事を参照してください。
ただこの「ワタナベスト」という言葉にも含むところが多々ありまして、筆者がTwitterをチェックした体感として、多く見受けられたツイートは”ようちか”関連のものでした。つまり、高海千歌と渡辺曜というカップリングにおける百合的な妄想(程度はさまざま)、あるいは高海千歌と桜内梨子の距離が近くなるにつれて、取り残されたという立ち位置の渡辺曜の心情を想像するというものが主でした。
よってワタナベスト(=渡辺曜界隈)が騒然とした理由としては、第5話で「人魚姫」や「普通への無理解(?)」といった考察の燃料を多分に供給したために、「泡となって消えてしまう渡辺曜」「普通への無理解が高海千歌と渡辺曜の対立を生む伏線では?」といった憶測が流れる事態に至ったというわけです。
総括: 渡辺曜の〈拡張可能性〉
以上のような現象を見てみると、改めて渡辺曜のカップリングの多様さに驚かされます。それは”ようちか(高海千歌×渡辺曜)”、”ようりこ(桜内梨子×渡辺曜)”、”ようよし(津島善子×渡辺曜)”、”ようまる(国木田花丸×渡辺曜)”、また中には高海志満×渡辺曜といったカップリングまで、渡辺曜となんらかのかかわりがあればそこにはカップリングが生まれるといえます。
このキャラ単体を超えたカップリングの種類は、もはや既存の枠にはとどまらない〈拡張可能性〉の体現ということもできるかもしれません。しかしこれが渡辺曜に限った現象なのか、あるいは他キャラでもこれが見られるのかは確認していないため、ここでは断定することはできません。いずれにしても渡辺曜から目が離せないことは確かであり、今後も分析を続けていく必要性を感じました。
P.S. 第6話見ましたが、三年生も早くメンバーになってほしいものですね。あと予告の渡辺曜の私服で色々持ってかれました。第7話も期待。